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楠について
楠は銘木一般では「くす」と呼ばれますが、正式な名称は「くすのき」と言います。
楠はアジアの温暖な地域に分布するクスノキ科ニッケイ属の常緑高木であり、日本では本州の中部以西、四国、九州に広く分布をしております。
古くから神事を司る木として、御神木として祀られてきたという歴史があります。そのため、もしかしたら、普段何気なく見ていた木が実は楠だった…なんていうこともあるかもしれません。
楠は他の木と比べると堅硬で耐朽性に優れるだけでなく、芳香が豊かであり、加工がしやすく、その上磨くと艶やかな光沢感を味わうことができます。
木目で切った際のその雄大な木目の感覚は多くの人を魅了するため、神社、仏閣の彫刻材、建築用材、船材、として利用されてきました。
また、楠は他の木と比較しても寿命が長く、大きく育つことが特徴です。1000年を超える樹齢をもつものや、30mほどの巨木に育つものもあります。
大きさとしてイメージしやすいものですと、みなさんご存知のジブリ映画『となりのトトロ』。トトロが住んでいた大木として描かれているのが、実は楠なのです。
こう言った形で、実は私たちに近いところにある楠なのですが、戦時中から戦後にかけて樟脳の採取や造船用材として大木の楠林が半ば略奪的に伐採されたこともあり、現在では伐採可能な楠はとても少なく、また、樹木の成長の観点から見ても、その価値がとても希少なものとなっております。
楠の魅力
前述した通り、楠は他の木と比べ、大きく育ちます。そのため木目の間隔が比較的穏やかであり、雄大さの中にどこか懐かしさや温かみを感じることができます。
この点は、楠を材として見た際、その魅力としてとても大きなものであるということをお伝えしたいです。
樹種全体で見た際の色彩としては、明るく淡いためやや白系統の印象、家具材として『ナチュラル』と呼ばれる色味の印象があるように思います。
また、当社では『塗装』にも大変力を入れており、熟練の職人のその技術を高く評価いただいております。
そのため、『ナチュラル』と呼ばれる色味だけではなくまるでブラックウォルナットような、黒くシックな印象を持たせることも可能でございます。
このような変幻自在な、印象がガラッと変わるところも楠の魅力でございます。
楠についての想い
楠について多く語らいましたが、何よりも当社社長自身、楠が大好きなのです。
木は生き物ですので生息域というものが当然ございます。そのため、今ではめっきり数が少なくなってしまった銘木業者にも、その扱う樹種には非常に地域性が強く出ておりました。
楠は温暖地域に多く、そのため日本では主に九州や四国などに生育しております。
そのためほとんど本州には生育してはいないのですが、実は本州に一つだけ生育しているエリアがあります。
読んでくださった皆様なら、もうお気づきだと思いますが、それが東海地域なのです…!
元々地域がら取り扱うことが多かったこともあり、上記のような魅力に、より一層惹かれていったという経緯がございます。
もちろん、楠以外にも様々な樹種を取り扱わせていただいておりますし、お好みやシチュエーションやシーンに合わせて、樹種のご提案をさせていただいてまいりました。
ただ、当社社長自身、一番好きな木はなに?と聞かれますと、それはやはり楠でございまして。そういったわけで弊社は他の銘木店様よりも、より一層、楠に力を入れております。
ぜひ、当社の楠材の魅力を味わってみてくださいませ。