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そもそも変木って何?
変木とは、丸太の一種です。
丸太にはいくつか種類があり、よく旅館などに使われる表面がつるつるとしていてやや光沢のある丸太、あれは磨き丸太、と言います。それと区別するためにこの名前で呼ばれています。(写真のように並べてみますと全然別物であると再認識させられますね…!
表面の仕上げが木目や木の美しさを生かしたものではなく、加工によってわざと斑点をつけたり、あるいはそのままの木の皮を生かした仕上げのものをそう呼びます。
曲がったような丸太や山に生えているそのままの様な皮がついた丸太など、1本ずつ、その木の表情が違うため、見ているだけで楽しくなる、そんな自然木です。
変木の生かし方
変木は主には茶室や数寄屋建築などで、床柱や飾り柱として使われてきました。
そのままの自由でのびのびとしたその姿は、部屋の中に『粋』の領分を与えていたことと思います。
現代では、住宅の洋風化に伴い、事実として、畳を使った部屋そのものが大変少なくなってまいりました。
しかしながら、その分、建築様式や建築用途にとらわれることのない、変木そのもののの味わいを生かすことについて、その一層の幅が広がった、ともいうことができると思います。
建物や部屋の遊び心として、余韻を生み出すことに高い役目を果たせることと思います。
人間も、ちょっとユニークな人や面白みがある人の方が、人としての振れ幅や遊び、深みや味わいがあって、いいなあ、とも私は思うのですが、まさにそんなような、変木の面白さや深み、余白を味わってみてください。